MT6589搭載の中華スマホ「小采G6」を購入 その2

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※追記 飽きたので更新しないことにした。

なんか3回ぐらいで終わるつもりだったのだがこれ面白くてすぐに終わりそうにないな・・・。
今回は、基本スペックとカメラのレビュー、次回「その3」ではデュアルSIMとかのレビューと隠しモードの起動方法、「その4」以降ではRoot化、ファームウェアの書き換え等を扱いたい。

▽ とりあえず速報
直近で言うとフォーラム(小采手机官方论坛)で官方ROM(GuanFang グアンファン: オフィシャルの意味)の1.0.6が公開されておりそれを焼きこみ、Root化、標準Android化を行ってみた。恐らく現時点でG6を入手した方の大半はROMバージョンが1.0.2であると思われるが1.0.6にすることで下記が大幅に改善されている。

  • カメラのオートフォーカスが酷い問題
    反応が速くなっている、夜景ピンぼけ問題も解決してるかもしれない(未確認)
  • ビデオのフォーカスがそもそも動かない問題
    治ってる、ちゃんとフォーカスされまともな動画が撮影できるようになってる
  • タッチパネルの反応が悪い問題
    かなり良くなってる感じがする

ただし、一方では1.0.2では標準だったGooglePlayなどのオリジナルのAndroidとしての機能が消されて、中国国内向け仕様に近いものに変化しているので、1.0.6を入れる人は美化(MeiHua メイフア: アメリカ化、転じてオリジナルAndroid化)作業が必要となるので注意する必要がある。
また、公式フォーラムでは下記のトピックが熱いようだ

  • マルチタッチが2点しか認識しない件に対する公式回答
    关于小采先锋版G6两点触摸处理公告 – 官方公告
    5点式でないためリコールを行うことも検討したが現在5点式センサーが大変品薄のため難しい、2点式では5点式と比べユーザー体験が損なわれることを把握している、そのため2点式で構わない人には電池と保護フィルムをプレゼント、不満がある人には送り返してくれれば返金対応するとのこと
    ※ ただし、ここで言う返金とかの対応がTaobaoで購入した人に当てはまるのかは不明、公式ページで購入した人のみなのかもしれない
  • 画面エッジでの反応が悪い件について
    关于屏幕解锁和边缘盲区解决问题 – 官方公告
    現行のROM(1.0.6?1.0.2?)で反応が悪い部分については4.2へのチューニングによる弊害で5/8から2日程度で修正が完了する予定であるとのこと(5/13時点 まだ出てないw)

とまあ、この辺の動きを見る限り・・・・

どう考えてもハードもソフトもプロトタイプで出荷して公開ベータテストやってる

という感じが否めないが、これもまた山寨スマホの面白いとこ、ROMもアグレッシブにでてくるので当面は楽しめそうである。
また中国語になるが、ユーザーは公式フォーラムに登録しておくと良いかもしれない。

▽ 小采G6のスペックと印象
どこの説明を見ても当てにならないG6のスペックだがとりあえず実機で確認出来るだけのスペックを書くと下記のようになる。ただ、山寨スマホなのでロットやタイミングで仕様が大きく変わることがあるので飽くまでも初期ロットでの参考値となる。

項目 詳細
OS Android 4.2.1ベース、初期出荷の物は1.0.2、サポートフォーラムで公開されている最新版は1.0.6、標準でRoot化はされていない
印象: 色々問題を抱えているがそこまで不安定ではない
CPU MT6589 1.2GHz Cortex-A7 クアッドコア
印象: 嘘じゃない、動作もサクサク
GPU PowerVR SGX544
印象: 悪くない、現行のアプリなら普通に遊べるレベル
RAM 1GB
内蔵ストレージ 合計で4GB
システム領域: 1GB?
ユーザー領域(/data): 1GB
擬似SDカード領域(/sdcard): 1.7GB
印象: 紛らわしい
外部ストレージ /sd-extとして認識される 32GB容量のMicroSDHCの動作は確認済み
ディスプレイ 1280×720、5インチ 294ppi
印象: 非常に綺麗、ただし炎天下では暗くて見えない
タッチパネル 静電容量式 2点タッチ
印象: 反応が悪く、特にエッジ部分の反応がおかしい。また保護ガラスは指の滑りが悪い
カメラ リア13MP LEDフラッシュ有り、フロント5MP
印象: ピントが合えば悪くない、夜景は無理、フロントはそれなり、AF動作時の音が恐い、1.0.2では動画撮影時にAFが機能しない
バッテリー 2500mAh
印象: 持ちは良い、ただし初期状態ではキャブリレーションに問題があり正常に表示されない
Wifi b/g/nとのこと
印象: 特になし
Bruetooth 有り、ただしバージョン不明、MT標準なら4.0のはず
印象: システムの問題かJabra等で利用した時などに切り替えが上手くいかない
SIMスロット デュアルSIM
SIM1: W-CDMA(850/1900/2100MHz) GSM(850/900/1800/1900MHz) HSPA+/EDGE/GPRS
SIM2: GSMのみ EDGE/GPRS
印象: ちゃんと動く
GPS 有り
印象: 測定が遅い感じ
センサー等 有り: 重力、近接、光
無し: 磁気(コンパス)、ジャイロ
印象: 磁気とジャイロは存在するように応答するが実装されてない、地図で方向を知りたい時とか致命的
FMラジオ 有り
印象: 悪くない
端子等 3.5mmオーディオジャック、USB micro-B

スペックも含め特に気になる点をまとめる。

  • カメラのAF性能が恐ろしく低い
    これはソフトウェアの問題が大きいようだが夜景はAFがまともに動作せずピンぼけ写真しか撮れない、通常の写真でもピントがぼけやすい、動画にいたってはピントを合わせられない(1.0.6で解決)、またAFの作動音が大きくギチギチ音がする。
    ※ カメラの画質等については後述する。
  • タッチパネル性能
    フォーラムでも問題になっているが、5点タッチではなく2点タッチである。また反応性が悪く(1.0.6で若干改善)、右上等でタッチの反応が恐ろしく悪くストレスになるレベルである。
    2点タッチの件について言えば元々5点タッチとは言っていないがユーザーが文句を言っているので返金対応することにしたようだ、一方後者の問題について言えば今鋭意対応中とのことらしい。
  • センサー関連
    コストダウンのためジャイロと電子コンパスが存在しないために、自分がどっちを向いてるのかわからない。地図アプリで現在地以上のものを求める人には致命的である。センサー測定アプリとかでBMM050やMPU3050cなどが表示されるが実際にはセンサー自体は存在しない、工場テストモードで起動してジャイロと磁気センサーのテストを実行すると初期化に失敗するのを確認した。またフォーラムで質問してもこの2つは存在しないとのことである。
  • OSが発展途上&中華仕様
    1.0.2: 白の初期ロットでは1.0.2が搭載されているが、これは多少問題のある標準仕様のAndroid4.2.1でPlayマーケットも利用できる。ただしカメラやタッチパネルなどのチューニングが完了していないためにイラッとする。また標準のGoogleMapライブラリのパーミッションがおかしくGoogleMapAPIを利用するアプリ(FoursquareとかGoogle+とか)がインストールできない。リカバリーモードでは最初からClockworkModがインストールされている。
    1.0.6: 中華ROMへ変貌しているw具体的にはGoogleApps関連が一切入っていない。ただ、カメラ周りが大きく改善され、タッチパネルも反応が良くなっている。リカバリーモードではClockworkModではなく標準のリカバリシステムが起動する。
  • Bruetoothの動作
    繋がって出力先が切り替わるまでの動作がよくわかんない、音声出力が切り替わったり切り替わらなかったりする感じ。
  • タッチパネルの手触り
    さほど重大ではないし個人差があると思うが、普通のガラスっぽい手触りで引っかかる感じがする。フッ素コートとかを塗ったくると相当改善する。

気になる点ばかりをあげつらうと

「何このゴミ、ダメじゃん」

って感じになるが、基本的には気に入っていて悪くない。液晶なんかは炎天下以外では発色も良く、密度も高いため電子書籍を読むのに重宝している。カメラの起動も速く、発色も派手な感じで好印象だし、バッテリーの持ちも良い。実際以前使っていたMOTO ME863と比べると全体的な満足度は高い。

▽ カメラ性能についてのレビュー
ちょっとサンプル画像とかも交えてだったので後回しになったが、1週間ほど色々使ってみた。
結論から言うと、1.0.2の標準カメラアプリはスナップショット以外使い物にならなかった。ファームを1.0.6へアップしてからはピント動作もだいぶ良くなり、明かりが十分な場所でのスナップ写真はかなり綺麗に撮影でき非常に満足できる。
一方で夜間はノイズが多く、さらに夜景にいたってはそもそもAFのピントが合わずまともに撮影できない。また動画については日中であればFullHDも綺麗に撮影でき激しい動きでなければカクつくことも殆ど無い印象だ。なお撮影はフォーラムで紹介されたlgCamera Proというカメラアプリを利用している。このアプリ、軽快で高機能、価格も\150と安いので購入しても損はない。lgCameraという無償版も存在する。
撮影サンプルを以下に掲載しておく、なお「小采G6のカメラサンプル」にその他のサンプルも掲載してあるので参考にして欲しい。

ファーム1.0.6、lgCameraアプリを利用して撮影、非常に綺麗

ファーム1.0.6、lgCameraで撮影

ファーム1.0.6、lgCameraで撮影

ファーム1.0.6、lgCameraで撮影、近景なのでピントが狂わない

ファーム1.0.6、lgCameraで撮影、夜景の遠景の場合とにかくピントが合わない

ファーム1.0.2、標準カメラアプリで撮影、手前でピントを合わせた後に遠景を撮影している

ファーム1.0.6、lgCameraで撮影、クリックで動画再生画面へ遷移

それでは、また次回。